2012/08/12(日)標準XOとTCXOの音質を比較してみる

※新しい記事:ジッターの基礎(XOとTCXOとMEMSを聴き比べ)


Low Jitter XOとTCXOの音質を比べてみるの続編です。

比較条件

同一回路構成でPCM2704DACを2台製作して再生音に違いがないことを確認したあと、発振器のみをXOに入れ替えました。

  • TXCO FOX924B 12MHz / ±2.5ppm / 6mA
  • XO 636シリーズ(L3C012M00000) 12MHz / ±50ppm / 7mA

この2つはほぼピン互換です。低ジッタXOのときと違い、消費電流も似通っていますので、全く同一の回路でテストすることができました。

結果

TCXO搭載のほうが再生音が明瞭。XOの場合、比較すると音が少しがさついてます。

考察

試すまで差は出ないのではないかと思っていたのですが、ハッキリと言わないまでもそれなりに差の出る結果となりました。

TXCOの温度に対する周波数安定度(ppm)はジッターに何ら関係ないのですが、周波数安定度を高めるための回路が結果としてジッターを低減していたり、TCXOとして使用するための水晶自体の差か何か(素人発想です)が、ジッター低減に貢献してるのではないかと感じました。


次があるとすれば、低ジッタを目指した水晶発振回路を自作して比較したいところです。