2012/11/26(月)DICOM通信プロトコルのまとめ

2010/05/14(金)3の倍数を除算せずに判定する

テーブルが間違ってたバグを修正しました(汗) 感謝>ingktさん


3の倍数を除算を使わずに判定したいという話を聞いたので、ちょっと考えてみました。

方法

2進数表示を考えて2桁ごとに区切ります。それぞれ0~3までの数字と捉えて、足し算します。足し算の結果が3で割り切れれば3の倍数です。

372 → 101110100b
 → 1b + 01b + 11b + 01b + 00b
 = 1 + 1 + 3 + 1 = 6

(参考にしたサイト) No.055 「111」は「3」の倍数(原理は一緒)

実装

intが32bitの場合(0-0xfffffffeまでテスト済)。

#define MUL3TABLE 0x49249248	// bit31 to 0
int mul3test(unsigned int x) {
	int i;
	int c=0;
	for(i=0; i<16; i++,x>>=2) {
		c += (x & 3);
	}
	if (c>30) c-=27;
	return (MUL3TABLE >> c) & 1;	// if multiple 3 return 1
}

16bitの場合。

#define MUL3TABLE 0x9248;	// bit15 to 0
int mul3test(unsigned int x) {
	int i;
	int c=0;
	for(i=0; i<16; i++,x>>=2) {
		c += (x & 3);
	}
	if (c>15) c-=12;
	return (MUL3TABLE >> c) & 1;	// if multiple 3 return 1
}
}

判定に0を含める場合

「3の倍数」ではなくて3で割り切れるかどうかを判定する場合は、

#define MUL3TABLE 0x49249248	// bit31 to 0
#define MUL3TABLE 0x9248;	// bit15 to 0

をそれぞれ、

#define MUL3TABLE 0x49249249	// bit31 to 0
#define MUL3TABLE 0x9249;	// bit15 to 0

と修正してください。

改良 2010/05/14

ts1さんのコメント通り改良したもの。

int mul3test2(unsigned int x) {
	x = ((x >> 2) & 0x33333333) + (x & 0x33333333);	// 0 to 6
	x = ((x >> 4) & 0x0f0f0f0f) + (x & 0x0f0f0f0f);	// 0 to 12
	x = ((x >> 8) & 0x00ff00ff) + (x & 0x00ff00ff);	// 0 to 24
	x = ((x >> 16) + x) & 0x0000003f;
	if (x>30) x-=27;
	return (MUL3TABLE >> x) & 1;	// if multiple 3 return 1
}

ingktさんの改良案。2bitずつ加算しなくてもいいのは気付かなかった(汗)

int mul3test3(unsigned int x) {
	x = ((x >> 4) & 0x0f0f0f0f) + (x & 0x0f0f0f0f);
	x = (x >> 8) + x;
	x = (x >> 16) + x;
	x = ((x >> 4) & 7) + (x & 0xf);
	return (MUL3TABLE >> x) & 1;
}

実行速度0~0xfffffffeまで。gcc -O3でコンパイル。

mu3test()
real    2m10.451s
user    2m10.400s
mu3test2()
real    1m28.912s
user    1m28.900s
mu3test3()
real    15.719s
user    15.700s

非力なマイコンだとしても、ingktさんの実装が一番スマートですね。

ActivePerl 5.10でPARをインストール(Perlのexe化)

はてブ数 2009/08/24プログラム::Perl

この記事には古くなっています。最新情報はこちら

はじめに

ActivePerl5.8では無理やりithread対応のPARをインストールしたり色々苦労がありましたが、ActivePerl5.10ならば比較的すんなり行きそうなので環境を構築してみました。

インストール

ActivePerl5.10をオフィシャルから落としてインストール。インストール先はc:\usrにしました*1。インストール時にPPMを入れ忘れないようにしてください。

Windowsのシステム環境変数PATHに次を追加します。後者がppのパスになります。

;c:\usr\bin;c:\usr\site\bin

PPMでPARとPAR-Packer(ppコマンド)を導入します。

>ppm install PAR
>ppm install http://www.bribes.org/perl/ppm/PAR-Packer.ppd

これでppコマンドが使えるようになります。

*1 : こうすると、c:\usr\bin\perl でperlが実行できる。

動作テスト

試しに、mixi_exportをexe化してみます。

>pp -o mixi_export.exe mixi_export.pl

無事うまく変換できました。

ひそかな人気アプリwmrelayも、Perl5.8時代は標準状態のPARで変換するとWin32ライブラリを読み込まずいろいろ大変だったのですが、Perl5.10では(必要なライブラリインストール後)あっさり変換できました。

5.16の場合

>ppm install PAR::Packer

\usr\lib\Config.pm の60行目付近を修正します。

- $^V eq 5.16.3
+ $^V eq 5.16.3 or $^V eq 5.16.0

2008/03/28(金)Subversionの設定メモ

リポジトリ管理にもっぱら Subversion を使っているのですが、管理方法などを細かいことを忘れてしまうので、備忘録メモです。

Apacheの設定

svn のリポジトリを http で管理する場合、Apacheにモジュールを組み込む必要があります。

LoadModule dav_module         libexec/mod_dav.so
LoadModule dav_fs_module      libexec/mod_dav_fs.so
LoadModule dav_svn_module     libexec/mod_dav_svn.so
LoadModule authz_svn_module   libexec/mod_authz_svn.so

svnを動作させたいディレクトリを指定し、次のように記述します。

<Location /repo-dir>
    DAV     svn
    SVNPath /var/www/svndata/repo-dir
</Location>

このとき、/repo-dir/ がsvnリポジトリとして扱われ、/repo-dir/ 以下の管理情報はすべて /var/www/svndata/repo-dir に置かれます。

また /repo-dir/ という実ディレクトリ(www内)が存在すると問題が起こります。

SVNPathで指定したディレクトリに実際にリポジトリを作成します。このリポジトリデータは www 権限で読み書きできる必要があります。

# svnadmin create /var/www/svndata/repo-dir
# chown -R www:www /var/www/svndata/repo-dir

リポジトリのディレクトリ分け

これまでの設定により http://svn.duummy.dom/repo-dir は1つのSubversionリポジトリとして機能します。Subversionによって /repo-dir の仮想的なファイルシステムがすべて作られるようになります。

ずっと勘違いをしていたのですが、あるプログラムを開発するとき、/repo-dir 自体を1つのプログラムソース全体として管理していました。

  • repo-dir/
    • Makefile
    • main.c

しかし、この状況ではブランチといったプロジェクトの分岐が不可能になってしまいます。

これを次のような形で行えば、この中には自由にディレクトリやファイルを作ることができ、コピー等も自在に行えます。

  • repo-dir/
    • prog-current/
      • Makefile
      • main.c
    • prog-stable/
      • Makefile
      • main.c

リポジトリというのは単なる管理単位で、その中のいかなるサブディレクトリでも、そのサブディレクトリ単位でチェックアウトやインポートなどが実効できます。実際、複数のプロジェクトからなる大きな1つのプロジェクトは、このようなディレクトリ分けをうまく使うことで管理されます。

補足

これはリポジトリの概念を解説しただけで、コメントで頂いたとおり下のようにするのが一般的です(必ずしも従う必要はありませんが)。詳しくは参考資料をご覧ください。

  • trunk ……現在開発中のもの
  • branches ……ブランチを納めるディレクトリ
    • branch1
    • branch2
  • tags ……タグをつけてリリース版などをおく場所*1
    • Version 1.xxxx

*1 : 実体はブランチと同じ、ある時点でのディレクトリのコピー

リポジトリの登録とコピー

登録は(通常)手元にあるファイルを import によりリポジトリに登録します。

$ svn import local-dir http://svn.duummy.dom/repo-dir/prog-current

今登録したリポジトリをマスターとして使用しますので、(面倒でも)一度リポジトリから手元のディレクトリにコピーする必要があります。

$ svn checkout http://svn.duummy.dom/repo-dir/prog-current

リポジトリを分岐(ブランチ)させたいときは、同一リポジトリ内でコピーします。

$ svn copy http://svn.duummy.dom/repo-dir/prog-current
           http://svn.duummy.dom/repo-dir/prog-stable

クライアント側の操作

一度チェックアウトしてしまえば、あとは簡単です。チェックアウトしたディレクトリに移動し(prog-current/等)て操作します。

最新のソースに追従
$ svn update
変更箇所をリポジトリに反映
$ svn ci -m "チェックインのメモ"

特定ファイルの変更を破棄
$ svn revert file.c
ファイル/ディレクトリを削除
$ svn delete file.c
ファイル/ディレクトリを追加
$ svn add file.c

差分表示
$ svn diff
リビジョン指定して差分表示(13とローカルのもの)
$ svn diff -r13
リビジョン指定して差分表示(11と12)
$ svn diff -r11:12

作業コピーのブランチ切り替え
$ svn switch http://svn.duummy.dom/repo-dir/prog-stable

参考資料