2008/01/29(火)計量ばかりは本当に正確か?

仮にも技術屋をしていると、よく「正確な長さ」や「正確な温度」はたまた正確な時刻正確な電圧正確な周波数というものを得ることがいかに難しいかということを思い知らされます。

例えばGPSでは電波の到達時刻(時間差)から位置を特定しているわけですが、それを実現するためには、衛星の時計が超正確である必要があって、CDプレイヤーやパソコン等で使われる水晶クロックの1億倍以上も正確である必要があります。もし仮に水晶クロックを使っていたら、GPSの精度は100kmとか1000kmとかのレベルになってしまうんですね。

デジタルばね計り

話が大分それましたが、何かに使うために郵便物の重さをグラム単位で正確に計る道具が必要になりました。*1

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1gまで計れる! 高精度! とかいいながら誤差±2gって……。一応タニタ製なので大丈夫だと思いますが、ものすごく検証心がくすぐられます(笑)

残念ながら上皿天秤ばかり*2とか持ってないので、家のキッチンに転がっている別メーカー製ばね計りと相対誤差を取ってみました。

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メーカーテープリモコンACアダプタ電工ナイフ電池何か(笑
タニタ30g78g130g114g58g257g
貝印30g77g130g114g58g257g

リモコン以外では誤差が出ませんでした。両方のメーカーが共に狂っているという可能性は低いでしょうから、おそらく共に1g未満の差だろうと思います。一応安心して使えますね。*3

ところで郵便局のばね計りは本当に正確なんでしょうか、ちょっと気になってきました。誰か上皿天秤ばかりで50.0gと50.1gに調整した郵便物を持って行って試してくれませんか?(笑)

*1 : 25g、50g、100gで郵便料金が変わるのですが、重さがわからないと郵便物を出すためにイチイチ郵便局に行かねばなりません。

*2 : こういう経験をすると、ばねばかりではなく上皿天秤ばかりがいかに重要かよく分かりますね。

*3 : 温度による絶対誤差があるでしょうから、難しいところですけどね。